みやこ曰く「食べてるご飯がうまいって思えるかどうか」
お仕事を終えて、夕方家に戻る。
庭でジタバタしている人を発見。
そうみやこ(おかん)です。
ここで声をかけるって選択肢はないので。
視線をしっかり落として横を通り抜けようとすると。
「待て待て待て。
こっちが蚊と戦ってまでここにいるのかわからんか。
みやこうこうをやるのですよ。」と笑顔のみやこ。
みやこうこうって言うのは、僕がみやこにご飯をおごるというものです。
え~~。
もう後悔しないぐらいしてるって。
すでに最初にやったことを後悔してるもの。
「あかんあかん。
できる時にやってもらわないと。
できんくなったら、やってもらえないから。」とみやこ。
逆やねん。
やってもらえなくなるって。
したいって思う人がしたらええんちゃうの?
どこ行くの?
「スシロースシロー。あそこええわ~。」とみやこ。
ということでスシローへ。
注文をする。
一貫しか乗ってない、黒い皿を注文するみやこ。
僕、白い皿。
また一貫しか乗ってない、黒い皿を注文するみやこ。
僕白い皿。
ふざけんな、ここは白い皿を積み上げろや!!
「あのな、お前はわかってないな。
今食べてるものがうまいって思えるかどうかなんだって。
私が食べてるのが、一貫300円だから美味しい。
そうじゃなくて。
今あんたが食べてる食事がうまいって思えるかどうか。
人と比べたらあかん。」とみやこ。
比べるって。
ものすごい目の前で6倍するのを食べられてるんだもの。
別会計ならそうだよ、僕が払うんやで。
「鍛錬が足りんな。
食べてるものがうまい。目の前にあるものがうまいって思えないと幸せになれんぞ。
あんたと一緒に食べる食事はうまいな~~。」とみやこ。
もっともらしいこと言うてる顔してるけど。
あんた側なら、そら美味いって。
笑顔で手をブンブン振って歩いてるけど。
振り返ってみ。
ものすごい形相でにらんでるおっさんがいるから。