足ぐねった人がずっと言えずに我慢しているのを僕だけは知っていた
そういえば、お肌きれいだね。そういえばは余計だ、どうもジムチョーです。
先日、夜に名古屋から電車に乗って帰ってくるときの話です。
駅のホームに向かう途中、30歳前半くらいの男性3人組。
当然酔っ払ってる。
大きな声でしゃべりながら、階段をのぼっていく。
僕は6段くらいかな、下を歩いていた。
その3人組の1人がね。
思い切り足をぐねったんです。
下からいた僕には、目の前に足があって。90度、ぐねってる。
これは痛いぞって思ったのですが。
そのぐねった人が、声を出さなかった。
ここで「痛い」と言っておけばよかったのに。
「おいおいおい、気をつけろよ~~。」って他の人に言われてしまった。
その人は足が痛いというタイミングを逸してしまい。
ずっと足引きずってる。
もちろん、僕も同じ車両に乗り込み観察。
夜の電車、席が空いてるわけもなく。
足ぐねってるのに、揺れる電車で立ちっぱなし。
必死につり革にしがみついてる。
その人が痛いだろうなって共感できるのは僕だけ。
他の二人は無言のその人に「おいおい、気分悪いんか?」と的外れな気遣い。
違うねん、足ぐねってんねん。
でも、その人は言えずに大丈夫というだけ。
幸いにも勝川駅で降りるのも同じでした。
勝川駅のホームには、エスカレーター・エレベーター・階段があります。
1階に改札があるのでどれかで下りないといけない。
僕らが乗っている車両が停まったのが。
最悪にも階段の目の前。
当然二人は階段で下りようとします。
その時、階段の上で立ち止まる足ぐねった人。
「ごめん、階段は下りられない。
おれ、足ぐねってて。
ものすごい痛いんだ。
本当は立ってるのもつらかった。
ずっと…」
やっと言った。
でも、そんなドラマチックな言い方しなくてもいいのにとも思った。
笑ってしまうでしょうが。
本当に痛かったんだと思う。
僕だけは知っているのでずっと見てたけど。
つり革に必死にしがみついてたもん。
でも、大丈夫ですかって僕も言えなくて。
その後、千種駅の階段でぐねったことを白状。
エレベーターで移動。
かばんを持ってもらい、肩をかしてもらってました。
よかったよかった。
僕も妙な緊張感から解放され。
安心したので。
笑いながら自転車に乗っていました。
言うタイミングって大事だなって思った出来事でした。