みやこ内科クリニック ジムチョーのブログ

春日井市で内科をやっているみやこ内科クリニックです。開業するまでのことや開業からのことをブログにしています。クリニックを開業したい方は参考にしてみてください。医療の可能性はまだまだあると思います。

日曜祝日に診療するために修行したところで学んだ地域医療

みやこ内科クリニックというと、日曜祝日早朝にやってる変わった病院。

 

そのイメージが定着してきました。

 

日曜祝日に診療しようって決めた理由。

 

兄でもある院長から「医療が安定している地域だったら安心して過ごせるんじゃないか。」

 

この一言でスタートしました。

 

何が安心なのか?

 

実際に働く世代に聞いてみました。

 

「基本的に「病院に行きたい」とは思ったことはない。

 

行かないといけなくなったから行くだけ。」

 

これが答えの大半を占めていました。

 

そりゃそうだ。

 

これを聞いてから、患者さんとコミュニケーションを取りながら模索。

 

その結果、自分たちが出した答えがこれです。

 

自分たちなりに出した答え

「あの病院は、やっている」

 

頼れるところがある、それが安心できるんじゃないか。

 

病院に行きたいって思う人はいない。

 

でも、いざって時には行きたい。

 

兄が考えたのが、他の医療機関がやっていない。

 

「早朝・日曜・祝日に診療」をしよう。

 

まずは、ここからのスタートでした。

 

その時すぐに問題になったのが。

 

調剤薬局がやっていない。

 

薬をどうするのか?でした。

 

院長自らが薬まで処方しようってなったんですね。

 

院内処方なら患者さんは移動しなくていいし。

 

でも、院内処方をやったことがなかった。 

 

 

院内処方を学ぶために赴任したのが、岐阜県輪之内町にある大薮診療所です。

 

ここで3年間、修行しよう。

 

そのはずでしたが。

 

それ以上のことを学びました。

 

大薮診療所で学んだこと

 

長年働いている看護師さんがいて。

 

お医者さんよりもその看護師さんを頼りに近所の方が相談に来る。

 

ずっと診療所のそばに住んでいて。

 

近所の方も長い付き合いで家族も全員知っている。

 

生活スタイルまで把握してされていて。

 

「おばあちゃんはわからないから、娘さんがお薬を渡すのよ。」

 

認知症の患者さんなので薬の管理方法のアドバイスまでされていた。

 

ここで、地域医療は「家族全体をケアする」ということの大事さを学びました。

 

個室医療にするきっかけは別の時ですが。

 

大薮診療所がきっかけなのは確かです。

 

miyako-cl.jimdo.com

 

家族で診察を受けられるクリニックにしよう。

 

そう思わせてくれたのは、大薮診療所の看護師さんでした。