みやこの理不尽 「お前がそこにいるからだ!!」
みやこはすごいって言われることに、首をかしげる。どうもジムチョーです。
みやこはすごいわけではなくて。
わがままを飲み込んでいる周りがすごいだけ。
そのうちの一人が僕です。
昨日の出来事です。
実家に僕が注文していた湯葉が届いてると聞いてもらいに行く。
みやこと一緒にご飯を食べていると思われていますが。
僕は自分の家で自炊です。
取りに行った時の出来事です。
みやこが台所で眉間にしわ寄せながら皿洗ってる。
なんちゅう顔してんねん。と伝えると。
「老眼がしんど~て、泡が全部取れたか確認しながらしてんねん。
食器洗浄機買ってや!!!」とみやこ。
食器洗浄機使うより手で洗うほうが早いって。
数枚だけやんけ。
と喧嘩が始まる。
めんどくさいので、新聞を読んでると。
バリーーン!!
響き渡る皿が割れたであろう音。
みやこをチラッと見ると。
目をグワッと開いて僕を見た。
僕が小学生だったら、ここで
「あんたがそんなところにいるから。
皿割れたでしょ!!。
ごめんなさいは~~~~~」って言いながらビンタするところです。
でも、今はそれができません。
でも昔の習性でしょうね。
一瞬僕を殴ろうと手を振り上げてる。
無理や。
さすがにこれで殴るのは無理やって。
やり返すで。
「そうやな。」
というより、昔めちゃくちゃやったな。
自分で皿割ったのに。
そばにいた子どものせいにしてビンタしててんから。
「そうやで。
サッと逃げなかったやつが悪い。
叩かれないように。
サッと逃げんと。」とみやこ。
いや、今でもええから。
謝れや。
理不尽などつき方してごめんって。
「謝るかい。
そんなもん、今でもどついたるよ。
皿割ってんねんからこっちは。
今でも殴ったるよ。
許してやってるだけで、殴ろうと思ったら。
殴れるよ。」とみやこ。
え??
え???
殴れるん?
「そうやで。
こっちが許してやってるだけ。
殴らないでくれて。
ありがとうございますだ!!」とみやこ。
言うか。
さすがに言うか!!
「知らんで。
お前が家にいない間に何するか。
知らんで。」とみやこ。
殴らないでくれて、ありがとうございます。
「わかったら、さっさと皿片付けんかい!!!」
なんでや。
なんで負けてんねん。